研究開発プロセス
2013年4月27日
お客様が求める新たな商品の研究・開発と品質管理を担当するのが、森産業の研究開発室。商品の開発は、お客様からのオーダーと自社開発の2つのタイプがありますが、開発プロセスはほぼ同様。十勝バークはもちろんのこと、ピートモス・バーミキュライト、さらに火山礫など多様な原料・土壌を配合し、実際に植物や作物の生育状況を隣接するハウスで実証し改良を重ねながら、商品を造り上げていきます。まだ業界自体が成熟していないだけに、教科書となるものはほとんど皆無。当社が時間を費やし、独自で研究を重ねてきた成果とノウハウだけが、唯一のデータでもあるわけです。このため当社では、お客様からの要望に応える一方、農業、園芸、緑化などの環境で今後ニーズが予測される商品の企画や、生産性・品質の向上、省力化を実現する研究など、次代を見据えた活動も展開しています。
デリケートな自然との共同作業で進められる当社の研究と開発。それゆえに成分分析などの研究においては、正確かつ緻密な計測・測定を実現する設備環境が必要となります。当社では、多彩な商品開発や素材研究を支援するために高度な分析機器や研究設備を整えています。
20世紀から21世紀へ。捨てる時代から活用する時代へ。産業・生活の廃棄物の有効利用は、国際規模で取り組むべき問題であり、今後さらにその重要性が高まっていくことでしょう。当社の業務も、海洋や森で営まれ続ける<生命のサイクル>に学び、微力ながらも単に排出されるだけだった木皮や牛フンを、有効なエネルギーへと変換させた<廃棄物のリサイクル>であると自負しています。限りある資源や尊い自然環境の保全は、地球に生きる万人の使命。そしてその先駆となることが、自然思考を理念としている森産業の次の命題です。農林業の廃棄物から生活や海洋廃棄物へ、農業や園芸のフィールドから地域社会という総合的な視点へ、そして北海道から地球的視野へ。これまでのノウハウと経験、開発能力をいかし、今、私たちは新たなる挑戦を始めようとしています。
● ニーズ把握から開発のねらい、原料検討、成分指定など新商品の骨子を策定。
● 新商品開発のプロセスの検討。
● 既存商品の配合原料、phなどの調査。
● 開発ノート記録。
● 新たな原料のサンプル入手とデータ解析。
● 供給量・入手プロセス等の再チェック。
● これまでのデータをもとに新商品サンプルを数種類配合。
● 配合サンプル分析。
● 分析結果から商品の有効性等の検討。
● 営業セクションでの新商品検討、フィードバック。
● 配合サンプル分析。
● 分析結果から商品の有効性等の検討。
● 生育試験実施条件を設定し、生育状況の観察。
● 試験結果の検証。
● 営業セクションでの最終商品決定。
● お客様からのニーズ商品の場合、サンプル提出(フィードバック)
● 原料の確保、パッケージデザイン検討・決定
● 原料の在庫等を確認。
● 配合状態とサンプル内容の最終比較分析。