原料用土の機能と特性│ベース用土・植物性用土
2013年9月4日
用土の特徴と比較した物を表でまとめております。
◎優れている、○良い、△劣る
◎優れている、○良い、△劣る
原料名 | 黒土(黒ぼく土) |
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種類 | 単粒土 |
機能性比較 | 通気性△ 保水性◎ 保肥力◎ |
pH | 5.8 |
EC | 0.09 |
特徴 | 黒ぼく土ともいい、火山灰に有機物がたまった、いわゆる表層土です。肥料として与えたリン酸の効きが悪いので、リン酸を多く用いることが必要です。赤土と同様、水はけ、通気性が劣る為、他の資材での改良が必要です。 |
原料名 | 赤土 |
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種類 | 単粒土 |
機能性比較 | 通気性△ 保水性◎ 保肥力◎ |
pH | |
EC | |
特徴 | 火山灰土の下層30センチ位の黄褐色のローム質火山灰土が赤土です。水持ち、保肥力がよく、表土の下層部で雑草種子の混入が少ない為、他の用土と混ぜて基本用土として最適です。黒土と同様水はけ、通気性が劣る為、他の資材での改良が必要です。 |
原料名 | 赤玉土 |
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種類 | 団粒土 |
機能性比較 | 通気性◎ 保水性○ 保肥力◎ |
pH | 5.7 |
EC | 0.0 |
特徴 | 関東ローム層の赤土を粒径ごと大・中・小にふるいわけ微塵を除いたものが赤玉土です。有機物、雑菌が少ないです。強酸性で、通気・保水性、保肥性に富むことから、培養土のベースとして使用します。大粒はゴロ土として、鉢底の排水層に用います。また、中粒、小粒は他の用土と混ぜ合せて植え土として使います。火山灰土なのでリン酸を離しにくいため、リン酸分の多い肥料を施肥してください。 |
原料名 | 鹿沼土 |
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種類 | 団粒土 |
機能性比較 | 通気性◎ 保水性○ 保肥力○ |
pH | 5.8 |
EC | 0.02 |
特徴 | 火山砂礫が風化したもので、栃木県鹿沼市周辺の関東ローム層の下から採取されるためこの名前がつきました。多孔質で非常に軽く、水はけ、通気性がよく、多くの園芸植物に使用されますが、有機物を含まなく酸性が強いため、酸性を苦手とする植物には向きません。火山灰土なのでリン酸を吸収する力が強く、リン酸を離しにくいため、リン酸分の多い肥料を施肥してください。 |
原料名 | ピートモス |
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種類 | 天然物 |
機能性比較 | 通気性○ 保水性◎ 保肥力○ |
pH | 3.6~4.6 |
EC | 0.06~0.12 |
特徴 | 湿地帯に生えるヨシ、スゲ、ヌマガヤ、ヤナギ、水苔が堆積し腐植化したもので、腐葉土によく似た性質をもちます。酸性がpH3.5~4.6と強いので、酸度の調整として使われます。品質がほぼ一定で、保水性、通気性に優れており、土壌改良剤として多く利用されます。採掘される産地は、北海道、カナダ、サハリン、北欧などで、産地により物理性が多少違います。ビートモス自体が乾燥圧縮されているため使用時撥水する事があるので、適度に水分を含ませる必要があります。 |
原料名 | 十勝バーク |
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種類 | 醗酵物 |
機能性比較 | 通気性◎ 保水性○ 保肥力◎ |
pH | 8.5 |
EC | 2.34 |
特徴 | バーク(樹皮)に牛糞を混ぜ土壌微生物により、一年間堆積醗酵させた堆肥です。肥料の三要素と微量元素を適当に含み、また、有効微生物も含んでいるところから、土壌微生物のバランスを最適に保ちます。十勝バークには土の団粒化を促進し、作物を育てる地力を維持する効果があり、粘質土や砂状土、やせ地などの改良材として効果的です。また、ビートモス、腐葉土と共に培養土のベースとして使用します。 |
原料名 | 腐葉土 |
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種類 | 醗酵物 |
機能性比較 | 通気性◎ 保水性○ 保肥力◎ |
pH | 6.9 |
EC | 0.59 |
特徴 | ブナ類(クヌギ・シイ・ナラ・カンなど)の広票樹の落菜を堆積させ腐食化したものです。通気性、保水性、保肥性に富み、微生物の働きを活性化する効果がある点は、堆肥と同様で土壌改良材として古くから基本用土と混ぜて使われています。最近では中国からの輸入腐業土が多く利用されています。 |